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【利用状況例文55選!】デイサービス利用状況報告書で場面ごとに使える例文を紹介します。

なひのひ

職歴:デイサービス約11年です!
資格:社会福祉士、保育士、幼稚園教諭など
職種:介護職、生活相談員、管理者、会社役員を経験
抱負:様々な職種の経験を生かした記事で皆さんのお役に立っていきます!!

この記事で分かるデイサービスのことは次の通りです。

  • デイサービス利用状況報告書の場面ごとの例文
  • デイサービス利用状況報告書の書き始めに悩んだ時の対処法
  • デイサービス利用状況報告書をより良くするためのポイント

今回の記事では、デイサービス利用状況報告書の例文を55個紹介していきます。

デイサービスの場面ごとに分けて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

デイサービスの利用状況報告書を書く時には、頭で状況は思い浮かんでいてもそれを言語化して文章に落とし込むことに悩みがちです。

今回はそんなデイサービス利用状況報告書を、9つの場面に分けて例文を紹介していきます。

デイサービス利用状況報告書にどういう風に書いていったらいいかなぁと悩む方は是非今回の記事を見て参考にしていただければと思います。

前半では、デイサービス利用状況報告書に書き始めに悩んだ場合の対処法にも触れていますので、併せてご覧ください。

この記事を書いている私に関して

  • デイサービス勤務歴11年以上の経験の中で、介護職、生活相談員、管理者を経験する
  • デイサービスの生活相談員や管理者(社会福祉士)として10年以上にわたり相談窓口として勤務する。




デイサービスの利用状況報告書を書き始めに悩んだ時の3つの対処法

デイサービス利用状況報告書を書く時には、どんなことに気を付けて書くといいでしょうか??

【例文あり】デイサービスの利用状況報告書は2つのことを組み合わせて書く!書き方のポイントと構成を解説の記事では、次の2つを利用状況報告書に書く内容として紹介しました。

  • 利用目的に対しての答え
  • ご利用者特有のエピソード

基本的に私がデイサービスの利用状況報告書を書く時には、この2つの内容に絞って書くようにしています。

ですがそうはいっても実際に見ているご利用者の利用状況を、言語化して利用状況報告書に落とし込むというのは難しいですよね。

デイサービスの利用状況報告書は書き始めてしまえば意外と捗っていきますが、何を書いたらいいかなぁと書き始めるまでが時間をかけてしまうんですよねぇ。。。

これまでの利用状況報告書に関する記事でも、書き方のポイントはお伝えしてきていますが書き始めに悩んだ時のポイントについて触れるのは初めてかと思います。

本題である場面ごとの例文に入っていく前に、書き始めに悩んだ時の対処として次の3つのポイントをお伝えしていきます。

  • 介護記録やケアプラン、現場の声を確認する
  • キーワードを作ってみる
  • とにかく書き始めてみる(間違えてもいい)

この3つのポイントを覚えておくことで、デイサービス利用状況報告書の書き始めに悩む時間を少なくすることができます。

では、3つのポイントについてお伝えしていきます。

ケアプランや介護記録、現場の声を確認する

デイサービス利用状況報告書の書き始めに悩んだ場合には、次の3点をまずは確認してみましょう。

  • ケアプラン
  • 介護記録
  • 現場の声

ケアプランを確認しましょうというのは、【例文あり】デイサービス利用状況報告書の書き方5つのNG例と文章の直し方の記事の中でも紹介しています。合わせてご覧ください。

 

デイサービスの利用状況報告書では基本的にはケアプランの目標に対しての答えを書いていくことになります。

ですのでデイサービス利用状況報告書の書き始めに悩んだ場合には、まずはケアプランを確認して目標を確認するようにしてみましょう。

例えば、デイサービスのご利用者の多くは入浴を通して保清目的でご利用されていると思います。

そういった場合には、当該ご利用者がどんな状況で入浴をされていて、入浴をした結果として保清ができているのかどうかというところを書いていくことになります。

 

もちろん、利用状況報告書を書く人が入浴や保清の状況を実際に見て体感して分かっていることが理想ではあります。

ですがデイサービスの現場では利用状況報告書を書く人が、当該ご利用者の介護業務に直接関わる機会が少なかったり、100%見えていない部分も場合もありますよね。

 

そういった場合には、介護記録を見返したり現場で直接対応する機会が多い職員の声を聴いてみることになります。

介護記録には、特変事項や職員の対応経過などが書かれています。それをケアマネージャーに提出する利用状況報告書に落とし込んでいくということですね。(外部に提出する物になりますので、外部向けの表現にしていきましょう。)

また介護記録だけでは細かい部分まで分からなかったり、どういうニュアンスで書かれたものなのか伝わりづらい場合があります。

現場職員から直接話を聞いてみることで、詳細やニュアンスも利用状況報告書に落とし込みやすくなるでしょう。

ですのでデイサービスで利用状況報告書を書く人は、現場職員から聞きやすいような関係性を普段から作っておく必要がありますよね。

 

ケアプラン、介護記録、現場の声の3点セットを覚えておくことで書き始めに悩むことも少なくなります。

私の場合は特にケアプランを見返すことで、利用状況報告書に書くおおよその内容がまとまることが多いです。

ここは個人差もある部分だとは思いますので、これをやると書きやすくなるなと思うものを試してみてください。

キーワードを作ってみる

次に紹介するのが、キーワードを作ってみることです。

これも以前の記事で紹介していますが、特に利用状況報告書の内容が複雑化する場合にはキーワードを作ってみることをオススメします。

デイサービスの利用状況報告書が複雑化するとと、次のようなデメリットが発生します。

  • 読み手が読みづらい
  • 一文が長くなる
  • 内容が重複する
  • 伝えたい内容がボヤける

こういったデメリットの発生を予防するためにも、伝えたいことをキーワード化することは効果バツグン(ポケモンなら2倍のダメージ)です!!

キーワードを作って伝えたい内容を明確化することで、文章がスッキリして伝えたい内容を無駄なく伝えることができるようになります。

下の図のようなイメージです。

図のイメージだと、伝えたい内容は入浴、交流、機能訓練に関しての3つです。

そこから例えば入浴の項目を見てみると利用状況報告書で伝えたい内容が2つに分かれます。入浴に関してキーワード同士の文章をつなげていくと次のような内容になります。

入浴は、お声がけするとスムーズに移動されています。ですが一度だけ「行きたくない」とおっしゃられたことがありました。理由を聞いてみると「漏らしてしまって・・・恥ずかしい」とリハビリパンツに尿失禁をされたことを気にされている様子でした。「他の人に分からないようにするから私に任せて!」と職員が言うと「それじゃぁ行ってみるわ」と移動されています。脱衣場や浴室では足先まで手が届きづらい様子があります。職員が「届きづらいところお手伝いしましょうか」と言うと「できる限り自分でやりたい」と意欲的な様子が見られますのでご本人の意思を尊重しています。

基本的にはキーワードを左から右につないでいくだけですので、オススメの方法です。

特に、文章を書き慣れていない場合や文章が複雑化してしまうような場合には是非試してみてください。

とにかく書き始めてみる(間違えてもいい)

デイサービスの利用状況報告書を作成する時に、陥りがちなのがパソコンの画面とにらめっこしたまま時間が経過していくということです。

これは正直、、かなり時間の無駄ですよね。。。

案ずるより産むが易しとも言いますので、悩んでいるよりもまずはとにかく利用状況報告書を書き始めてみましょう。

とにかく書き始めてみるのが良い理由としては、次の3つがあります。

  • 間違えても、すぐに修正できる
  • 書き始めると「こことここをつなげると読みやすくなるか」など文章構成に気付きやすくなる
  • 仕事をしている感じが出せる

デイサービスの利用状況報告書はパソコンで入力している事業所ががほとんどだと思います

間違えてもボタン一つで修正することができますよね。

頭の中で「いや、こうじゃない」「こういう表現じゃないんだよな」と悩むよりは、間違えてもいいから打ち込みを始めてみましょう。

 

2つ目にとにかく利用状況報告書を書き始めてみると「こことここをつなげていくと読みやすい文章になるか」とか「ここをこういう風に表現するといいか」など、視覚で文章構成に気付きやすくなります。

利用状況報告書を書き始めずに、頭の中だけで考えていると「あれ?最初どういう風に考えていたっけ?」「さっき良い表現を思いついたんだけどな・・・」と忘れてしまうこともあります。

そうなるよりはとにかく書きたいことは書き始めてみることの利点もあるということですね。

一度文章がつながりだすと、面白いようにすらすら書けるというのも私の中ではあるあるですのでぜひ試してみてください。

 

3点目は、ふざけているようですが割と真面目に書いています。

パソコンとにらめっこせずに、とにかく打ち込んでみることで仕事してます感を出すことができます

身体を動かさずに考えている時間と言うのは、周囲から見てサボっているように思われがちです。(そんな職場だけではないですが)

特に月末で忙しいデイサービスの介護現場では、そう見えることで現場の士気が下がってしまう場合もあります。

考えている顔をしながらとにかく書き始めてみる事で、周囲にも良い影響を与えることにもつながりますのでとにかく書き始めてみましょう!




9つの場面で使えるデイサービスの利用状況報告書の例文

さてでは今回の本題であります、デイサービスの主な場面で使える利用状況報告書の例文を紹介していきます。

今回お伝えするデイサービスの場面は次の9つです。

利用状況報告書に書ける9つの場面

  1. 送迎
  2. 入浴
  3. 排泄
  4. 機能訓練
  5. バイタルや体重などの数値データ
  6. レクリエーション
  7. 食事
  8. 交流
  9. 生活全般

それぞれの場面ごとに5~9例ずつ例文を紹介していきます。(もし載せて欲しい例文がありましたらコメントやX等で教えてください!)

場面ごとの利用状況報告書を組み合わせて書くことで、読み手はご利用者のデイサービスでの状況をイメージしやすくなります。

1.送迎

デイサービスにおける送迎の場面で、利用状況報告書に書くことが予想される場面には次のようなものがあります。

  • デイサービスの準備の状況
  • 鍵の開け閉めの状況
  • デイサービスに行くことを嫌がることがあるかどうか
  • デイサービス送迎車両への乗降の状況
  • デイサービス送迎車内での様子
  • ご家族の様子

それでは、デイサービスの送迎の例文を9つ紹介していきます。

送迎の例文

  • 朝はいつも8:50頃お迎えに行きますが、着くと荷物を準備して玄関の椅子に腰かけて待っていてくださいます。
  • 職員が「おはようございます」と挨拶をすると決まって「おはよう!待ってましたよ!」と元気に返してくださいます。
  • 時々エアコンやストーブの消し忘れがありますので、必ず確認のお声がけをしています。電源の操作はご自身でできています。
  • お迎えに行くとパジャマ姿で起きて来られ「今日は準備もできていないしデイサービスには行けない」とおっしゃられることがあります。その場合には職員が「10:00頃もう一回来るので準備しててください」と声掛けをしています。2回目のお迎えに行くと準備をして待っていてくださいます。
  • ご家族の協力もあり、送迎車への乗車はスムーズに行うことができています。しかし、時々ご家族が苛立っていて○○様への口調がきつくなっていたり、職員に「朝の準備が大変で・・・」と漏らすこともあります。
  • 毎回ではないのですが、お迎えに行くと「今日は具合も悪いし迷惑をかけると悪いから行きたくない」とおっしゃられることがあります。その後も時間を空けてお迎えに行っていますが、今月は○日と○日の2回お休みされています。
  • 玄関の鍵の置き場所をご自身で決めており、自宅から出てくる時には定位置の置き場所から鍵を取りご自身で鍵を閉めています。
  • ステップがついている送迎車両の時にはスムーズに乗降できていますが、軽自動車の時には「身体をかがめながら乗車することが大変」とおっしゃられています。できる限りステップがついている車両で対応していきます。
  • 送迎の車内ではいつも隣の席になる方と談笑されることが多く、降車される時には「次は○曜日に会いましょうね」とご自身と相手が会う曜日を正確に言いながら別れています。

デイサービスの送迎に焦点を当てると、お迎えに行った時の準備の具合や送迎車内での様子などを書いていくことになります。

また送迎の場面ではご家族とも関わる機会を持つことになりますので、ご家族が悩みを抱えていないかなどの様子も含めて書いてもいいでしょう。

例えば、5番目に『ご家族の協力』に関して記載していますが、その後にご家族の様子について追記しています。送迎は順調にできているけれども、ご家族の負担が大きくなっていることもケアマネージャーにはしっかりと伝えておく必要があります。

2.入浴

デイサービスにおける入浴は特に、ご家族やケアマネージャーの目が届きづらい部分です。

デイサービスでしか入浴をしないご利用者の場合は、デイサービスの利用状況報告書に記載することで入浴の状況が伝わりやすくなります。

  • デイサービスでの入浴が予定通り実施できているかどうか
  • 入浴時の動作(衣類の着脱、洗身洗髪の状況、安全に移動できているかなど)
  • 皮膚状況

では入浴の例文を9つ紹介していきます。

入浴の例文

  • 毎回の入浴を楽しみにされており「昔はよく温泉に行っていたから、ここに来るとその頃を思い出す」と昔を懐かしみながら入浴されています。
  • 入浴のお誘いをすると「家で入っているから行かなくていい」とお断りされることがあります。違う職員が声をかけたり時間を置いて再度お声がけすると「行ってみるか」と入浴されています。
  • 上衣の着脱衣はご自身でできています。足元まで手が届きづらく、下衣を足首から脱いだり、足首を通す部分が難しい様子が見られますので一部介助しています。
  • 衣類を着る時に、順番が分からなくなりシャツの前にトレーナーを着ようとする様子が見られました。衣類を着る順番に重ねてカゴに入れて「上から着てみてください」とお声がけをすることで混乱することなく順番通り着衣されています。
  • ○日~○日のご利用の間、洗濯されていない衣類が荷物の中に準備されていたことがありました。ご家族から協力を頂いたおかげで○日以降は綺麗な衣類を準備されています。
  • 背中全体や腰回りに掻き傷が見られています。ご本人やご家族も掻き傷があることは分かっていて、保湿剤を持参されていますので浴後に塗布しています。
  • 上半身の前や陰部付近、前頭部はご自身で手が届くのでご自身で洗っています。手の届きづらい部分の介助を行なっています。
  • ご自宅で尿失禁が多くなってきたとご家族から連絡があり、○日の浴後に初めてリハパンを着用していただきました。○日は「こんなの履きたくない」と抵抗する様子も見られましたが「暖かいから履いてみましょう」と声をかけると渋々ではありましたが履いていただきました。2回目の□日以降は抵抗なく履かれています。
  • 今月の後半からパットに尿失禁されることが多くなってきましたので、トイレの誘導の回数や時間を調整しながら様子を見ています。

デイサービスの利用回数が浅い場合には、ご利用者が入浴に対してどのような意識を持っているかを書いてみるとケアマネージャーに状況が伝わりやすくなるでしょう。

またデイサービスの入浴では、身体全体の皮膚状況も重要な情報になります。身体全体の皮膚状況はご家族でも意外と知らなくてデイサービスのスタッフが報告すると「そんなことになってるんですね」と驚かれることもあります。

ご自宅では、なかなか身体全体の皮膚を見るということはできない環境にある方もいますので、デイサービスとして皮膚状況を把握してケアマネージャーに利用状況報告書として報告することの重要性がわかりますよね。

3.排泄

デイサービスの排泄では、主に次のような状況報告をしていきます。

  • 排泄の一連動作に介助が必要かどうか
  • 失禁の有無
  • 下着の使用状況
  • 排泄物に異常が無いか
  • 排泄ができているかどうか(便秘やトイレに行く回数が極端に少なくないかなど)

では、デイサービスの排泄に関する例文を7つ紹介していきます。

  • トイレに行きたくなると、手を挙げてスタッフを呼んでくださいます。トイレと座席間の移動は付き添いを行なっていますが、ズボンの上げ下ろしや陰部や臀部を拭くことはご自身で行なっています。
  • 入浴前のトイレ誘導では、尿失禁が見られる事が増えてきました。通常11時頃にトイレの誘導を行なっているのですが、30分程早めてトイレ誘導を行うことで失禁が無く経過しています。
  • ●日にご家族より「自宅での尿失禁が増えていて困っている」との相談がありました。デイサービスでは定時のトイレ誘導で失禁なく過ごせていますので、帰宅前にリハビリパンツを着用することを提案し●日より実施しています。最初は○○様はリハビリパンツを履くことに抵抗があり「こんなの履きたくない」とおっしゃっていましたが、一度着用してからはスムーズに履いていただけるようになりました。
  • ●日より便秘しているということで、下腹部の苦しさを訴えることがありました。□日の朝には頓服の下剤を服用したとご家族より申し送りがあり、午前中にデイサービスのトイレで排便がありました。ご本人からも「ようやくスッキリした」と発信がありました。その後は1日出ないことは有りますが2日以上に渡って便秘されることなく過ごされています。
  • トイレに行きたい時には、周りをキョロキョロしたり立ち上がってデイサービスの中を歩き出すなど、○○様特有の合図があります。そういった様子が見られた時にトイレ誘導のお声がけをすることで、トイレでの排泄を継続されています。
  • トイレに行くと、ズボンの上げ下ろしや便器に座る、トイレットペーパーを使うなどの行為が分からなくなり動きが止まることがあります。排泄時は便器に座るところまで付き添い、お声がけや一部介助を行なっています。
  • ●日のご利用時にオレンジに近い色の排尿が見られました。ご自宅で最近水分摂取量が少なくなっているということも聞いていましたので、こまめに水分を摂っていただくようにお声がけしています。念のため受診もしていただき、やはり脱水症状ということで点滴をされてきたということでした。次の●日のご利用では解消されており、通常の尿の色に戻っていました。引き続き水分は小まめにとっていただきます。

デイサービスをご利用いただいていると、排泄の状況や下着の使用状況が変わってきたり、その時々で様々な課題を抱えることが出てきます。

そういった時に、ご利用者本人やご家族、ケアマネージャーや関係者とどんな連携をとってどんな対応をしたかが重要になります。それを利用状況報告としてケアマネージャー等に連絡することで、今現在どんな対応になっているかという情報共有になります。

デイサービスの場合は排泄物をまじまじと見る機会はあまり多くないかもしれませんが、尿の色が濃いとか下痢が続いている場合などは、対応の経過も含めて利用状況報告書に記載しましょう。

4.機能訓練

機能訓練は多くのデイサービスで算定している加算の1つだと思います。

デイサービスの機能訓練はご利用者の身体状況や生活状況にも直接関わる部分ですので、ケアマネージャーにとっても大切な情報になるでしょう。

機能訓練に関しては、デイサービスの機能訓練指導員とも連携を取りながら書いていく必要があります。

  • 機能訓練が予定通り実施できているかどうか
  • 目標に対して、どの程度達成できているかどうか
  • 機能訓練への意欲
  • 機能訓練を実施して、どのくらい変化があったか

それではデイサービスの機能訓練に関する例文を5つ紹介していきます。

機能訓練の例文

  • スタッフが「機能訓練やりましょう」とお声がけすると「今日は体調が悪いからやりたくない」と答えられることがあります。「近所のスーパーまで買い物に行くために頑張りましょう!」とご自身の目標も添えて、声をかけると「そうだね、歩けないとだめだもんね」と意欲を見せて参加されています。
  • 約30mの連続歩行はなんなくこなされており、往復の60m歩行にも挑戦されています。約50m地点から疲れてきて歩くスピードがゆっくりになりますが60mを休まずに歩行されています。
  • 「自分一人でトイレに行けるようになりたい」と、車椅子から便座への移乗訓練を反復して行なっています。立ち上がりの時に手に力が入らなく手すりの把持ができなくなることがありますので、柔らかいボールを床って握力訓練も行なっています。
  • ご家族から「最近立ち上がりに時間がかかるようになっているから足の筋力運動を多くやってほしい」と希望がありました。立ち上がりやスクワット運動の回数を今までの○回から□回に増やして経過を見ています。
  • 毎回の機能訓練を楽しみにされており回数を数える時には誰よりも大きい声で「1!2!3!・・・!」と数え、盛り上げてくださっています。

デイサービスの機能訓練では機能訓練を実施した時の参加状況だけでなく、目標に対してどの程度の進捗状況になっているかも記載してみるといいでしょう。

例えば3番目に書いたような例文ですね。ご本人がどんな目標をもって機能訓練に取り組んでいて、達成までの道のりのどの地点にいるのかということですね。

機能訓練計画書の評価などでも記載することになるとは思いますが、機能訓練に明確な目標がある場合には達成状況を言語化して記載してみましょう。そうすることでケアマネージャーにとっても安心感のある利用状況報告書になるでしょう。

5.バイタルや体重などの数値データ

デイサービスの利用状況報告書を書く時には場合によって、バイタルや体重などの記録も記載することがあります。

数字のデータは、次のような場合に利用状況報告書に書くことになります。

  • 血圧が高い状態や低い状態が続いた時
  • 降圧剤や利尿剤などバイタルに影響のある服薬が開始された時
  • 体重の変動が見られる時
  • 意識喪失などの体調変化があった時

バイタルは体調にも関わる部分なのでデイサービスの中で極端な変動があれば、基本的には即日ケアマネージャーに連絡します。なので利用状況報告書では改めて状況をお伝えするという感じですね。

ちなみに私が利用状況報告書を書く時には、体重は当月、先月、先々月と3ヶ月分を必ず記載するようにしています。

では、バイタルや体重などの数値データの例文を5つ紹介していきます。

  • ○月の中旬から血圧が高い日が続き(160~170/90~100)●日には受診をしていただきましたが、1日中血圧が下がらないことも数回ありました。医師からは「即時降圧剤を出すこともリスクがある」とのことで現在は経過観察をしています。
  • ●日の受診時に血圧が高かったということで、降圧剤(薬の名称と量を入れる)が処方されています。デイサービスでの測定ではこれまでと変わらず110~120/50~60程度で経過しています。
  • 〇月の体重測定では、前回と比べて3.2kgの減少がありました。デイサービスの中での食事量はこれまで通りほとんど毎回全量摂取されていますが、ご自宅で朝夕の食事(特におかず)に手を付けなくなっているとご家族から話がありました。もともと好き嫌いが激しいと聞いていましたので、デイサービスで好んで召し上がっているメニューをご家族にもさりげなく共有しています。
  • 先月の体重から1.8kgの増加が見られています。先日電話でもご連絡した通り、両下肢の浮腫みが強く薬も処方されていますので経過観察していきます。
  • ●日の入浴後、脱衣場で一時的な意識消失が見られました。声掛けにも反応がなく、意識消失時の血圧が○○/□□、SPO2が○○%でした。意識は15秒ほどで回復され、その後は血圧、SPO2ともに通常通りに回復されています。

利用状況報告書に限らずですがバイタルや数値データに関しては、そのご利用者の正常値を知っておくことが重要になります。

そのご利用者の正常値を把握していないと、異常値も分からないのでそもそも利用状況報告書に記載するという発想にすらならないですよね。

数値の変動が大きい時には、利用状況報告書に記載して情報の共有をしておきましょう。




6.レクリエーション

レクリエーションを実施しているデイサービスでは、ご利用者がどのような状況でレクリエーションに参加されているかもお伝えできるといいでしょう。

普段の生活とは違う一面が見えるのがデイサービスのレクリエーションでもあるので、他の項目に比べると書きやすいかもしれませんね。

レクリエーションに関しては利用状況報告書の例文を5つ紹介していきます。

  • ゲーム系のレクリエーションに意欲的で「次のゲームは何をやるの??」と待ち遠しく過ごされています。今月の○○ゲームでは「1位になるぞー」と張り切って参加されるも、4位と言う結果にでした。「悔しいわ、また挑戦したい」と次への意欲につながったようです。
  • 普段のレクリエーションでは眠っていることもあるのですが。今月のお菓子作りでは、興味深そうにジーっと工程を見つめていました。「次の行程を一緒にやってみましょうか」とスタッフが声をかけると頷かれていました。生クリームの泡立てを行なっていただきましたが、その後の行程も次の人に回したくないような素振りを見せていました。他のご利用者からも「次もやっていいよ」と優しく声をかけてもらい出来上がりまで行われました。
  • ご本人から「編み物をやってみたい」とご希望があり、〇日~現在進行形で編み物に挑戦されています。○○様が編み物をやっているのを見て他のご利用者からも「私もやってみたい」とご希望が出ましたので、今は他に3名の方と交流を図りながら取り組まれています。最初はコースター作りから始めており「いつかは帽子やマフラーも作ってみたい」とおっしゃられています。
  • 今月はスーパー○○への買物に参加されました。普段はなかなかご自身でお買い物に出かけられないこともあり店内をゆっくりと回られました。当日のお惣菜や、翌日以降の食材などを購入されました。次のご利用時には「また買い物に連れていってね」とおっしゃられていました。
  • レクリエーションの時間は目をつぶってうつむいていることが多く、スタッフが話を聞いてみると「子どもの遊びみたいでつまらない」と話されています。「何かやってみたいことはありますか?」と聞いてみると「散歩が好きだから散歩に行きたい」と返答がありました。ご希望があった次のご利用日に、数名のご利用者と近所の公園まで散歩に行っています。道中の景色をキョロキョロとご覧になりながら帰りには「外に出るのは気持ちいいな」と笑顔で話されていました。

レクリエーションは(私の中では)ご利用者特有のエピソードを記載しやすい項目です。

ご利用者がデイサービスのレクリエーションに楽しんで参加できているか、あまり気乗りしていないのかなどは実際にご利用者が発信した言葉を交えて書いてみるとより伝わりやすくなります。

7.食事

デイサービスの食事に関する利用状況報告書では主に次のような内容を記載していくことになります。

  • デイサービスでの食事の摂取量
  • デイサービスでの食事の摂取量と体重増減の関係
  • 食事を食べる時の様子
  • 食事をとる時のむせ込みの有無
  • 介助が必要な状況かどうか
  • 自宅で食事が摂れているかどうか

デイサービスの中での食事状況だけを書くのではなく、実際に見たり、聞いたりしたことも含めて生活全体の様子まで把握をしておけると利用状況報告書にも落とし込みやすくなるでしょう。

それでは、デイサービスの食事に関する利用状況報告書の例文を6つ紹介していきます。

  • デイサービスでの食事は、ほぼ毎回全量摂取されています。『おひたし』のようなおかずはあまり得意ではないということで、数口召し上がって残すことがあります。
  • 主食は全量摂取されていますが、おかずは2/3程度の摂取になっています。体重は変動なく経過しています。
  • 水分を摂る時にむせ込みが見られることがあります。お尻が前に滑って状態で摂取した時にむせ込みがありますので、必ず姿勢を戻してから摂取していただくようにしています。ご自宅でもできる限り正しい姿勢で水分を摂っていただくようにご家族にお伝えしています。
  • 食事の半分の量くらいまではご自身で摂取されていますが、その後はスプーンを置いて食事が進まなくなるので、職員が介助しています。
  • 食事を一気に口に詰め込んで、むせ込むことがあります。ご本人も「分かっているんだけど昔からの癖でそうしてしまう」と話がありました。現在は都度お声がけをしながらゆっくり召し上がっていただくようにしています。
  • お迎え時に配達弁当の中身を確認してみると、平均で1/3程度の摂取状況が確認できました。何気なく弁当の話題を出してみると「味は押しいんだけど、おかずの種類(バリエーション)が少なくて味が飽きてくる。最初の内は全部食べていたんだけど、今は残してるんだ」と話されていました。

ご自宅での食事は他者からは意外と見えづらい部分で、ご自宅できちんと食事を摂取できているのかどうかは不透明になっていることもあります。

例えば一人暮らしのご利用者で配達弁当などを利用している場合でも、食事をどの程度摂れているか分からないという場合があると思います。

そのような場合には送迎時に弁当の摂取状況を確認して、利用状況+αの情報として書き込むことができますよね。

自宅での食事が十分に摂れていないことが分かった場合には、デイサービスの利用回数を増やす、他のサービスを新規で組み込んで食事の見守りを強化するなどケアプランにも影響を与えていくことになります。

8.交流

交流はおそらく、デイサービス利用の目的としてはほとんどのご利用者に当てはまるのではないでしょうか。

デイサービスのご利用者、スタッフとの交流はもちろんですが、社会的な交流(社会とのつながり)として外部の方との交流も含まれてきます。

そういったことを踏まえて、交流に関しての利用状況報告書の例文を6つ紹介していきます。

  • お隣の席の方にご自身から話しかけられることが多く、意欲的に交流を図られています。誰にでも同じように話しかけてくださるので、皆様から頼りにされることも多いです。他のご利用者は分からないことがあると○○様に質問されることが多くなっています。
  • ご自身から他の方に話しかけられることはほとんどないのですが、話しかけられたことに対しては、笑顔で頷いて返事をされています。
  • 近くの方が困っているとスタッフに教えて下さったり、自らお手伝いをされたりといつも優しい姿が見られます。
  • ●日に慰問が来た時には、自ら立ち上がって握手をしに行く姿がみられました。「本当に楽しかったよ」と満面の笑みで慰問の方に伝えている姿が印象的でした。
  • レクリエーションでお買い物に出かけられた際は、目的にしていたお菓子が見つからずに店員さんに自ら確認をされていました。お菓子の場所に案内されると「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えられていました。
  • デイサービスご利用開始当初は、自ら他の方に話しかける姿はほとんど見られませんでした。スタッフが介入してもなかなか会話が続かなかったのですが、同じ趣味を持つご利用者と座席を隣にすることで少しずつご本人からも話しかける姿が見られるようになりました。そういった姿を見てか他のご利用者も○○様に話しかけて下さるようになり、少しずつお友達が増えてきています。

デイサービスのご利用者の中には、なかなかご自身から交流を図ることが苦手と言う方もいますよね。

例えばデイサービススタッフの関わりが無ければ、一日誰とも話すことなく帰宅するような方も中にはいます。

そういった方にデイサービスとしてどんな関わり方で交流の機会を持ってもらえているかということは、ケアマネージャーにとっても知りたい情報になります。

最後に記載した例文は、自分からは話しかけられなかったご利用者が、座席の工夫で交流を持つことに成功した事例ですね。

交流ができないことだけを利用状況報告書に書くのではなく、関わり方や工夫によって変化があるのかないのかまで記載してみるといいでしょう。

ですので、普段からのデイサービスチームとしての関わり方も重要になりますよね。

変化があった場合にはあったなりの、無い場合には無いなりの文章構成にしていくと状況がより伝わりやすくなります。

9.生活全般

生活全般に関しては、これまでに上げてきた項目に該当しないような部分ですね。

例えば各場面の項目としてはADLやIADLなどはここまで挙げずに説明して来ました。各場面に該当しないADLなどをざっくりと生活全般としてデイサービス利用状況報告書に落とし込んでいくようなイメージにもなるかと思います。

もちろんこの記事で分類した各場面も私が勝手に分類しただけですので、そこは各々やりやすいようにデイサービス利用状況報告書に落とし込んでみてください。

ご利用者特有のエピソードなんかも生活全般に該当してくるかもしれませんね。

では私が生活全般としてデイサービス利用状況報告書を書く場合には、次のような例文になっていきます。(ここでは3つだけ紹介しておきます。)

  • ご自宅では来客にお茶を出すことが習慣になっているということでしたので、デイサービスの中でも他のご利用者にお茶を出すことが○○様の役割となっています。人数に合わせて茶葉やお湯の量を調整したり、熱すぎないように少し冷めるのを待ってからお出しするなどご自身で考えながら行なっています。「このくらいしかできる事がないから、できるうちはやらせてね」とお茶出しに意欲的な様子が見られます。
  • いつもデイサービスの庭に咲いている花を眺めていますので「外に行って見てみますか?」と声をかけると「行って見たい」とおっしゃられています。それ以来、花の水かけと観賞を15分ほどすることがデイサービスでの日課になっています。次の季節には違う花を植える予定ですので、○○様も一緒に花を買いに行けるようにお声がけしています。
  • デイサービスの中では、ピックアップウォーカーを使い安全に歩行されています。ウォーカーを使い始めた当初は、ウォーカーに掴まりながら立ち上がりバランスを崩すこともありました。最近ではまずは立ち上がってからウォーカーを使い始めるという動作が習慣化されています。

今回の記事の中では、各場面に分けて例文を紹介してきました。

実際にデイサービス利用状況報告書を書く時には、各場面が入り組んでくるような事もあります。実践では各場面を複合させて書く場合もありますし、各場面ごとに分けて整理して書く場合もあります。

最初にお伝えしたようにキーワード化してみると文章も可視化しやすくなりますので、ぜひ試してみてくださいね。

 

まとめに行く前に、最後にデイサービス利用状況報告書を書く時により良くなるようなポイントを1つ紹介してみます。




曖昧な言葉は明確にできると尚良し!

デイサービス利用状況報告書を書く時には、曖昧な言葉はできる限り明確にするようにしましょう。

これまでの利用状況報告書の書き方の記事の中でも紹介してきましたが、曖昧な言葉を明確にすることでご利用者の様子がより伝わりやすくなります。

例えば次の言葉はデイサービス利用状況報告書には使いがちな、曖昧な言葉です。

  • 意欲的
  • 積極的
  • 消極的

こういった言葉は、何となく「あぁ意欲的なんだな」とか「消極的なのかぁ」とは伝わります。

ですが、そこで終わりですよね。

曖昧な言葉を明確にするためには、デイサービス利用状況報告書を書く人がそう感じた理由を付け加えるとより現実味が増して伝わりやすくなるでしょう。

例えば、今回の記事の中のレクリエーションの場面で意欲的という言葉を使った例文を紹介しました。

ゲーム系のレクリエーションに意欲的で「次のゲームは何をやるの??」と待ち遠しく過ごされています。今月の○○ゲームでは「1位になるぞー」と張り切って参加されるも、4位と言う結果にでした。「悔しいわ、また挑戦したい」と次への意欲につながったようです。

この文章の中ではデイサービスレクリエーションを「次のゲームは何をやるの?」と待ち遠しくされていたり、「1位になるぞー」と張り切っているご本人の様子を添えたうえで意欲的と言う言葉を使っています。

これがこのご利用者の様子の部分が無ければ”○○様はゲーム系のレクリエーションに意欲的な様子が見られます。”としか書けなくなってしまいますよね。

せっかく利用状況報告書を書いているのに、これだけではケアマネージャーに与えることのできる情報も半減以下になってしまいもったないです。

 

また、実際にご利用者の言葉や行動を文字に起こしてみると「違う言葉を使ったほうが正確な表現だなぁ」と気づく場合もあります。

今回は、意欲的・積極的・消極的と3つの言葉をピックアップしましたが、利用状況報告書を読み返してみて伝わりづらいかなと思うような表現があれば『なんで自分はこう思ったんだっけな?』と自問自答をしてみてください。

それでは最後に、今回の記事をまとめていきますので是非最後までご覧ください。

まとめ

今回は【利用状況例文55選!】デイサービス利用状況報告書で場面ごとに使える例文を紹介します。というテーマでお伝えしてきました。

デイサービス利用状況報告書を書き始めに悩むような時にはまずは次の3つのポイントを押さえておきましょう。

  • 介護記録やケアプラン、現場の声を確認する
  • キーワードを作ってみる
  • とにかく書き始めてみる(間違えてもいい)

書き始めのポイントを押さえておくことで、書き始めまでに悩む時間を短縮して時間を効果的に使うことができるようになります。

デイサービス利用状況報告書の例文としては次の9つの場面に分けて紹介してきました。

  • 送迎
  • 入浴
  • 排泄
  • 機能訓練
  • バイタルや体重などの数値データ
  • レクリエーション
  • 食事
  • 交流
  • 生活全般

合計で55個の例文を紹介していますのでぜひ何度も見返してみてください。

今後もご希望があったり、こういう状況はどういう風にデイサービス利用状況報告書に落とし込むといいですかというご相談があれば随時追加をしていきます。

なにかありましたらXやコメントにてお問い合わせください。

 

デイサービス利用状況報告書は書き上げるのが大変だと思います。今回の例文が少しでも参考になれば幸いです。

ケアマネージャーとの情報共有の大事なツールでもありますので一緒に頑張っていきましょう!!

最後までご覧いただきありがとうございました。




この記事を書いた人

なひのひ
職歴:デイサービス約11年です!
資格:社会福祉士、保育士、幼稚園教諭など
職種:介護職、生活相談員、管理者、会社役員を経験
抱負:様々な職種の経験を生かした記事で皆さんのお役に立っていきます!!

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