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デイサービスとは? 利用者向け 家族向け

デイサービスとデイケアって違うの?
利用する目的と働いているスタッフの違いについて解説します。

なひのひ

職歴:デイサービス約11年です!
資格:社会福祉士、保育士、幼稚園教諭など
職種:介護職、生活相談員、管理者、会社役員を経験
抱負:様々な職種の経験を生かした記事で皆さんのお役に立っていきます!!

通いの介護サービスを探す時に、デイサービスやデイケアなど様々な呼び方を見かけることがあります。

利用を考えている方からすると、似たような名前だけどデイサービスとデイケアは違うの?と疑問に思うかもしれません。

 

結論を先に言うとデイサービスとデイケアは別物です

デイサービスとデイケアでは利用の目的や、働いているスタッフに違いがあります。

 

今回は、デイサービスとデイケアの違いについて詳しくお伝えします。

そのうえで、デイサービスとデイケアのどちらを利用したほうがいいのか、おススメの選び方をお伝えしていきます。

 

デイサービスやデイケアを利用したい方は、デイサービスを利用するにはどうすればいいの?で利用までの流れを紹介していますのでご覧ください。

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デイサービスとデイケアは違うの?

デイサービスとデイケアは似ている言葉なので、よく同じような意味で使われていることがあります。

冒頭でもお伝えしましたが、デイサービスとデイケアは別物です!!

 

デイサービスとデイケアはそれぞれ、次のような呼ばれ方をされます。

  • デイサービスは通所介護
  • デイケアは通所リハビリテーション

 

文字を見てみると推測しやすいと思いますが、

デイサービスでは介護を中心に行い、

デイケアではリハビリを中心に行うことを目的としています。

 

全国的にはデイケアよりもデイサービスの方が数が多く、探しやすくなっています。

では、デイサービスとデイケアの具体的な違いについて触れていきます。

デイサービスとデイケアの違いは2つ!

デイサービスとデイケアは、呼び方が違うだけではなく明確な違いが2つあります。

  • 利用する目的
  • 働いているスタッフ

 

先ほども少し触れましたが、デイサービスとデイケアでは利用する目的に違いがあります。

利用する目的が変わりますので、働いているスタッフも変わるということになります。

 

これから通所系のサービスを利用する方は、デイサービスとデイケアの違いを理解しておくようにしましょう。

デイサービスとデイケアの違いを理解しておくことで、どちらを利用したいのか整理して考えることができるようになります。

 

また担当のケアマネージャーにも、意思を伝えやすくなり話をスムーズに進めることができるようになります。

では、デイサービスとデイケアの違いについて詳しく解説していきます。

利用する目的

デイサービスとデイケアはどちらも在宅での生活を行なっている方に対して提供されるサービスという意味では一緒です。

ですが、デイサービスとデイケアでは利用の目的に違いがあります。

ポイント

デイサービス:自宅等(※)で可能な限り自立した日常生活を送れるように支援するサービス

デイケア:医師の指示のもとに実施されるリハビリ中心のサービス

デイサービスでは、入浴・機能訓練・食事・レクリエーションなどを行うことで、できる限り自宅等で長い時間を過ごせるようにしていきましょうということが主な目的になります。

一方でデイケアでは、医師の指示のもとリハビリを行うことで、心と体の機能の回復・日常生活で行う動作の回復を目指していきましょうということが主な目的になります。

 

※自宅等とは、自宅・サービス付き高齢者向け住宅・シニアパンションなどのことを指しています。

働いているスタッフ

デイサービスとデイケアでは働いているスタッフに違いがあります。

デイサービスでは主に次の職員が働いています。

  • 管理者
  • 生活相談員
  • 介護職員
  • 看護職員
  • 機能訓練指導員

デイサービスのスタッフに機能訓練指導員という職種が含まれているものの、看護師が兼務している場合などもあります。

ですので、リハビリ職が必ず配置されているわけではないということに気をつけましょう。

 

一方でデイケアでは主に次の職員が働いています。

  • 医師
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 言語聴覚士
  • 看護師
  • 准看護師
  • 介護職員

デイケアでは、医師の他にリハビリ専門職、看護師が配置されているため医療ケアを行う体制もとられています。

機能訓練とリハビリの違いは?

利用する目的の項目で、機能訓練とリハビリという言葉に触れました。

簡単に説明すると機能訓練とリハビリの違いは次の通りです。

  • デイサービスで行うものが機能訓練
  • デイケアで行うものがリハビリ

そして、機能訓練とリハビリには行う目的や対応する職種の違いがあります。

 

機能訓練とリハビリの違いを理解することも、デイサービスとデイケアの選び方に影響してきますので是非ご覧ください。

対応する職種の違い

デイケアでリハビリを行うのは次の3職種です。

  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 言語聴覚士

これらの3職種はリハビリ専門職とも呼ばれ、せれぞれの専門性を活かしてでリハビリを行います

リハビリでは、医師の指示のもとリハビリ専門職が心身機能の回復を目指して運動療法や作業療法などを行います。

 

それに対して機能訓練を行う事ができるのは、リハビリ専門職に加え次の職種です。

デイサービスで働くのに資格は必要?でも紹介しています。)

  • 看護師
  • 柔道整復師
  • あん摩マッサージ指圧師
  • はり師・灸師

これらの職種はデイサービスでは機能訓練指導員として機能訓練に関わります。

行う目的の違い

デイケアで行うリハビリは日常生活で行う動作に対して次の目的をもって行われます。

  • 維持
  • 回復
  • 向上

 

リハビリの特徴としては、回復や向上が含まれているということですね。

リハビリは、例えば次のような目標をもって行われます。

  • 食事の飲み込みがうまくできないから、飲み込みの訓練を行う
  • 杖がなくても歩けるようになりたい
  • 洗濯物が干せるようになりたい

今はできないけど、リハビリを受けることでできるようになりたいという目標設定が多くなります。

 

一方で、デイサービスで行う機能訓練は回復や向上が主な目的ではなく、今できる事を活かしながら充実した生活を送るための訓練を行います。

機能訓練では、その人らしく豊かな生活が送れるように目標設定を行います。

  • リビングから5m程離れたトイレに一人で行けるようになりたい
  • パソコンで孫とメールができるようになりたい
  • 家族と一緒にディズニーランドに行きたい

日常生活の身近な目標から、生活の希望になるようなワクワクする目標まで幅広く設定することができます。

機能訓練では、目標を達成するために段階的に繰り返し訓練を行なっていきます。




デイサービスを利用するのにおすすめな人

デイサービスとデイケアでは利用する目的や働いているスタッフに違いがあることをお伝えしてきました。

ここからはデイサービスとデイケアそれぞれどんな方におススメかについてお伝えしていきます。

 

デイサービスは主に朝から夕方まで一日を過ごすことになります。

デイサービスを利用するのにおススメなのは主に次のような方です。

  • 他の方と交流をすることで楽しく過ごしたい
  • 家にこもりがちで外出の機会が無い
  • レクリエーション活動を通して楽しみを見つけたい
  • 認知症の進行を予防するために、刺激のある生活を送りたい
  • 加齢によって衰えてきた筋力の低下を食い止めたい
  • 見守りのある環境で安全に入浴がしたい

 

デイサービスは、医療ケアや踏み込んだリハビリのようなものは行わないところが多いです。

ですので、一日をデイサービスで楽しく過ごしながら目標を達成していくというような方におススメします。

デイケアを利用するのにおすすめな人

デイケアは一日型や半日型などの体制をとっている所があります。

デイケアを利用するのにオススメなのは次のような方です。

  • 退院直後で生活に不安を抱えている
  • 脳血管疾患の後遺症がある
  • 骨折や変形症で通院中

 

主に、回復や向上を目指しながらリハビリを行なっていくので、充実した医療ケアを望む方におススメします。

先ほどお伝えしたように、デイケアには医師も働いていますので、生活の中で分からないことがあればデイケアを利用している時に直接確認をすることができます。

 

どちらを利用したらいいか悩む方は見学や体験利用を活用しましょう!

デイサービスやデイケアの違いがわかったところで、結局どちらを利用したらいいか分からない場合があるかもしれません。

基本的には、担当のケアマネージャーがご利用者やご家族から情報を聞き取る中でおススメのサービスを紹介してくれます。

 

それでもどちらにしたらいいか悩む場合には、見学や体験利用を活用してみましょう。

 

見学や体験利用を実施しているかどうかは、それぞれのデイサービスやデイケアによって変わります。

もしかすると、見学や体験利用を実施していなかったり、見学は可能だが体験利用は不可としている場合もあります。

 

見学や体験利用をやっているかどうかはケアマネージャーに確認してもらうこともできます。

ご希望される方は、ケアマネージャーに相談してみましょう。

 

見学や体験利用をうまく活用して、利用開始前にデイサービスやデイケアの雰囲気を掴んでおきましょう!

デイサービスとデイケアは併用できる

デイサービスとデイケアの違いを理解していくと、どちらも魅力的に感じるかもしれません。

どちらか一方だけの利用に決められない場合は、デイサービスとデイケアを両方とも利用することができます

 

例えば、月曜日と木曜日はデイサービスに通って、金曜日はデイケアに通うというような利用ができます。

ただ、介護度によって支給限度額というものが設定されていて、利用できる回数には限度がありますので担当のケアマネージャーに相談してみましょう。

 

また、最初はデイケアを利用していたけどやはりデイサービスを利用したいという場合にはデイサービスを利用することも可能です。

ただ、新たにデイサービスを利用する場合には、契約などの書類のやり取りが発生しますので、最初に決める段階でケアマネージャーとよく検討することをおススメします!

 

デイサービスとデイケアを上手に併用することで、介護サービス利用の成果を効果的に出すことができます。

どのようになりたいかという目標を明確にしながら、どんな利用の方法を取りたいか考えてみるようにしましょう。

 

では、最後に今回お伝えしてきた内容をまとめますのでご覧ください。

まとめ

今回はデイサービスとデイケアの違いについてお伝えしてきました。

デイサービスとデイケアは同じような意味で使われることがありますが、実は違う物です!

 

デイサービスとデイケアには以下の違いがあります。

  • 利用する目的
  • 働いているスタッフ

 

デイサービスで行う機能訓練とデイケアで行うリハビリにも行う目的に違いがあります。

デイサービスではできることを活かした訓練、デイケアでは回復や向上の訓練を行うことを目的としています。

 

利用目的の違いに合わせて、デイサービスとデイケアを使い分けるようにしましょう!

 
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この記事を書いた人

なひのひ
職歴:デイサービス約11年です!
資格:社会福祉士、保育士、幼稚園教諭など
職種:介護職、生活相談員、管理者、会社役員を経験
抱負:様々な職種の経験を生かした記事で皆さんのお役に立っていきます!!

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